誘拐犯は…神様だったのです!
そんなことを考えて、木の上にいる紫音さんをボォーと見つめていると
彼は枝に絡まった用紙を取り、そのまま何かに気付いたのかどこか一点を眺める
「……?」
なんだろう、なにかあったのかな?
「…紫音さん?」
木の上にいる彼に声をかけると、ゆっくり私に視線を落としまたフワッと優しい笑顔を浮かべる
「……あ」
「凜、君もここに来るといい」
「………え?」
ここって、紫音さんの所に?
「いいものが見える」
「……」
そ、そんなことを言われても…
「いや…でも、登れないですから…」
「さっきは、登ろうとしたのに?」
うっ…それは、無我夢中だったし…
「で…でも」
「全く、世話がやせる」
「ぇ…ぁ!」
ため息混じりの声が響き、それと同時に紫音さんが木から飛び降りる
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