誘拐犯は…神様だったのです!
「落ち着いて下さい。貴女に危害を加えるつもりはありませんから」
「…っ」
耳元で囁かれた言葉に私の身体が固まる
あれ…こ、この声…
わずかに頭の中にあるこの声に視線を背後に移すと、その人物に私は目を見開く
「…っ?!」
あ、こ、この人!あ、あの時…ネックレスを拾ってくれた人?
「ん…んーっ」
な、なんでこの人が私の家にいるの?そしてなんでこんな体勢に?!
頭が更に混乱して、身体をよじると口を塞いでいた手が離れ、私の肺に酸素が送られる
「はぁっ…」
「申し訳ありません…ですが、出来れば大人しくしてください」
「…っ」
大人しく?そんな…こんな状況で大人しくなんか出来ない
だ、だってあきらかに不法侵入じゃんっ
てか、何が目的なの!?
「は、離して下さいっ」
とにかく、逃げなくちゃ。危害は加えないなんて口からでまかせかもしれない
身体をねじり少し暴れると、少しため息混じりの声がする
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