誘拐犯は…神様だったのです!



「申し訳ないですが、離すことは出来ません」


「…っ」


「そんなことより…大人しく、私の質問に答えて下さい」


な、なにそれ…


「私は質問に答えられるようなことは何も知りません!」

「………」


「なにが目的なんですか?お金なら私は持ってませんっ」


おばあちゃんが残してくれたお金はあるけど、それは絶対に渡したくない

でも、バイト代で貯めたお金はたかが知れてる


だから、渡すお金なんてないっ



「お金など、目的ではありません」


「…え?」

「お金以上に価値のある、大切な物を頂きに参りました」


「………」


お金以上に、大切なもの?


「…そんなもの」


うちにはない。家宝とか言えるものなんてない

それなのに…なにが欲しいの?


わずかに首を傾げると、彼の視線がおばあちゃんの写真の近くにある



ネックレスに向けられた




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