誘拐犯は…神様だったのです!




「夜会まであと少しだから、きちんと覚えておくように」


「わ…分かってます…」


それより、また近いって!

少し距離を置こうにも、木の上だからそれを出来ず…ただドキドキしていると、紫音さんの綺麗な指が用紙のある人物をさす


「…海鈴(かいり)」


「…え?」


「そいつの所で、夜会は開かれる」


「…そう、なんですか?」


海鈴様とは、深界(しんかい)の王。銀色の髪の毛にブルーの瞳が特徴的な神様…そう用紙には書いてある



「海鈴の界はこの空界と同じくらい美しい」

「……」


「だから、楽しみにしておくといい」


用紙から手を離し、私から少し離れて再び木に寄りかかる


へぇ…深界も、ここに負けないくらい綺麗なんだ…



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