誘拐犯は…神様だったのです!
「風神」
「…はい。紫音様」
「凜の体調が良くなるようにあの場所に連れて行ってくれ。そしてついでにそこで新しい花を凜に」
「………?」
あの場所…?あの場所ってどこだろう
紫音さんを見ながら首を傾げると、フウさんは冷たい顔のまま紫音さんをみる
「わたしが、でしょうか…?」
「風神はお前しかいない」
「………」
「それは、そうですが…私でなくて、親衛隊でもいいのでは?」
「…う」
相変わらずの態度。紫音さんがいてもその態度は変わらないんだ…
そんな複雑な気分になるとフウさんは親衛隊の皆を見下ろす
「いい考えだろう?お前らも花嫁と交流が出来るじゃないか」
フウさんはそう突き刺さるような声色で言うと、それを聞き膝まづいていた親衛隊が慌てて顔をあげる
「ふ、風神!お前は何を言う!我らに花嫁様の護衛など勤まるわけがないだろう!」
「そうだ!第一、あの場所は風神の領地、我々が足を踏み入れていい場所ではない!」
「彼の言う通り、だいたい花嫁である凜様の従者はお前だろう!」
「……あ?」
次々に反抗する親衛隊にギロッと殺気の交じった視線を送るとビクッと身体が震える
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