誘拐犯は…神様だったのです!




「あ、いや…だが、紫音様は風神に頼んだわけで…我々には…」


「だから、私はお前らに頼んでいるんだ」


「……あ」


なんと、言うか…親衛隊の皆はフウさんが怖いのかな

小刻みに震える彼らの手がそれを物語ってる


確かにフウさんは目付きが怖い。優しい目付きのときもあるけど、今日は性格が悪い日みたいだ…

「………」

それに、紫音さんの言葉から私をどこかに連れて行くんだろうけど


押し付けられる親衛隊の皆が可哀想だ…


「あ、あの…紫音さん?」


「?」

彼に近づき、服を引っ張ると紫音さんは私の瞳を見つめる

「……どうした?」


「あの、私は大丈夫ですから」


何が目的で、どこに行くかわからないけど…鼻水も出るし…屋敷で大人しくしていたい


それに、そうしたほうが親衛隊の皆にもフウさんにも迷惑かけないし



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