誘拐犯は…神様だったのです!




「呼んでも構いません。もともと呼ばれる覚悟でしたので」


「………へ?」


呼ばれる覚悟…してたの?

再びポカーンとしてしまい、固まる私にさらに言葉を続ける


「あぁ、ですが…呼んだとしても…多分私は逮捕されませんが」


「え…な、なんでですか?」


どう考えても、不法侵入なのに?


「それは、今は貴女様以外の人間に私の姿は見えませんから」


「え…はい?」


ゾワッと背筋に寒気が襲う

み、見えない?私以外の人間に?


頭の中に、ホラーな映像が浮かび鳥肌たつと彼は全く気にした様子もなく軽く手を叩く



「それより、私がどうやってこの部屋に入ったか気になりませんか?」


「…ぇ…そ……れは」



気にならないと言えば嘘になる。だって、戸締まりは完璧で窓を割って入った痕はない


「簡単なことですよ」


「…?」

「貴女様の背中に乗って参りました…」

「…………っ!」


そう言われた瞬間、サァーと血がひいていく


「こ、怖いこと言わないで下さいよ!!」


この人、そんな風に恐がらせて私を脅すつもり?


両手で身体を包み、少し震える身体を抑えながら叫ぶと、それがおかしいのかクスクスと声を出して笑う




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