誘拐犯は…神様だったのです!



「はは!す、すみません…つい、からかいたくなりまして」


「…っ!」


か、からかいたくって…不法侵入にネックレスを奪おうとして、しまいには怖い話だなんて


訳が分からなくて、彼を睨むと不意に笑うのを止めた彼が優しく微笑む



「怖がらせて申し訳ありません、ですが…このままでは話がつかないのでリラックスして貰おうかと」


リラックス?


「そんな怖い話をしてリラックスなんか出来ません!」



てか、どうして不法侵入をした彼にリラックスをしなくちゃいけないの?


そんな疑問をぐっとこらえると、彼は私に近づき礼儀正しく私に手を伸ばしてくる


「それも、そうですね」

「……」

「では、そろそろネックレスをお渡し願いますか?」


「……っ」

「このまま強引に力を利用して奪うのはしたくないんです」

「ですから…これは」


「それでしたら、いくらなら、それを譲ってくれますか?」

「…え?」



< 31 / 616 >

この作品をシェア

pagetop