誘拐犯は…神様だったのです!
いくらって、お金のこと?
「あの、本当にこれだけは無理なんです…いくらお金をもらっても渡せません」
「一生を保障する額もですか?失礼ですが、決して余裕のある生活はしていませんよね?」
「それは…そうですけど…これは、おばあちゃんの形見なんです。おばあちゃんが亡くなってから、これだけが私の支えだったんです」
彼の瞳を真っ直ぐ見つめると、その瞳が細められる
「ですが、それは我々にとっても…大切な物です」
「どうして、ですか?」
おばあちゃんと何か関係があるの?
頭を傾げ、私は彼をジッと見る
「…それは」
「?」
「大変言いにくく、信じがたいかもしれませんが…その鍵は、神が持つ物です」
「へ?…か…神様?」
ま、また、そんなことを…
「冗談は止めて下さい」
神様だなんて…また、からかってるの?
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