誘拐犯は…神様だったのです!
「あぁ、言う通り。怪我をしてる」
「やっぱり…だったら、手当てとか」
「いや、必要ない」
必要ないって…
「そんな、どんなに小さな生き物でも、同じ命じゃないですか?」
「わかってるさ、そんなの」
「なら」
「この場所にいれば、直に治る」
「………え?」
直に、治る?
「最初に言っただろ?癒しの場所だって。ここは傷付いた生き物があの木の力をもらい怪我を治すんだよ」
「………あ」
そう言えば、そんなこと言ってた…
トールさんの言葉を思いだすと、トールさんは少しムッとした顔で私をみる
「つーか、俺達が大変な思いをしてここにきたのは凜様のためなんだけど」
「え、わたし?」
なんで、わたし?
「わたし?じゃ、ねぇよ!お前が朝からはな垂れ小娘になってるから、紫音様が風邪が治るようにここに来るように言ったんだよ」
「………へ」
え…もしかして、その為に?
朝から体調が悪い私の具合が良くなるように?
そうか、だから体調が悪いから寝ろとかじゃなく
このパルシュで、癒されてこいと…
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