誘拐犯は…神様だったのです!




だ、だって…


「あの木には力があるって、トールさんが…っ」


「確かにある。ですが、そのハヤブサは既に死が近い、シルビアでも助かる可能性は低い」


「……っ」

うそ…っ


だ、だってこのハヤブサは生きたいって言ってるのに?


それなのに、死しかないって言うの?


残酷過ぎる言葉にハヤブサをみると、さっきより瞳が閉じかかってる


その姿に胸がギュウと締め付けられて…苦しい。そして、少し私が身体を揺らせば、少し開きだけどまた瞳は小さくなる



小さな命を目の前にしてただ、何も言えないでいるとクスリとフウさんは笑う



「凜様、貴女は随分な役者みたいで」


「…………ぇ?」


…役者?

「そのハヤブサを労る演技ですか?笑えない冗談で」


「……な」


な、何を言うの?フウさん


彼の口から出てきたセリフに唖然とすると、彼はさらに鋭い目付きで私を睨む



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