誘拐犯は…神様だったのです!





だけど、もし反らしたらフウさんから逃げる気がする


だから、その瞳を見つめたまま彼の質問に首をふるとニヤリと口元が上がった



「だろうな…分かる人間はそうそういないですから」


「……っ」


「その罪とは、"痛み"です」


「い…痛み?」


「そうです。人間は何回も進化を繰り返し知識や技術をつけすぎた」


「………」

「その過程で、相手を思いやる痛みを忘れてしまった」


「…フウさん」


「だから、私は人間が嫌いです。思いやりの気持ちを忘れた人間は…愚かに見えて仕方がない」


「…う」


ギュウと、さらに首に力をいれられて一気に苦しくなる



「だから、人間の花嫁なんて嫌いだ。紫音様を苦しめ、永遠に癒えない傷を追わせた奴らが憎い」


「ふ、…っ」


く、苦しい…片手でハヤブサを押さえもう片方の手でフウさんの手を握るとハッとしたように手を離す



< 336 / 616 >

この作品をシェア

pagetop