誘拐犯は…神様だったのです!




人間を愚かだと言い、下等な種族だと言いきる


そして、思いやる気持ちや、痛みを忘れたのは進化を繰り返し続けた過程で


生き物を見下し、無意味に傷つけた人間の罪だと



「………」


でも、フウさん…それは違うよ…人間はそんな人ばかりじゃないんだよ


やりきれない思いにグッと唇を噛みしめ、彼がいなくなり、一人になった空間で私は腕に抱かれてるハヤブサを見つめる




このハヤブサだってそうだよ…助からないなんて…そんなことない



生きたいって、ハヤブサは私に言ってるんだもん



だから、結果…このハヤブサに未来はなくても少しの確率にかけたい



「…待ってて」


ハヤブサの身体をなで軽く首をさする


少し絞められたせいで、喉が痛い。でも私の痛み以上にハヤブサだって痛いんだ…


「…ゴホッ」



軽く咳をすると、私はハヤブサを高い位置に抱き上げ少し冷たい湖に足をつける




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