誘拐犯は…神様だったのです!
そうして、ウェーブのきいた髪の毛を軽く触り、私を見下ろす
「そうですね、貴女には今の持ち主として話しておくべきかもしれません」
「……」
「納得して、ネックレスを頂けるのが私にとっては最善の方法ですから」
「……」
穏やかな声色で言い、彼が微笑みながら再び口を開こうとした時だった――…
「ツヴァイ、それ以上余計なことは言わなくていい」
「?!」
「……」
不意に背後から聞こえた、聞き覚えのない声に慌てて距離を取りながら背後を見ると
「……あ」
そこには、綺麗な黒紫色の髪の毛を一つに束ね
灰色のマフラーを垂らすことなく首にまきつけながら
黒のコートに身をつつみ、腕を組ながらエメラルドグリーンの瞳を細め壁に寄りかかる一人の男性がいた
・