誘拐犯は…神様だったのです!





「…っ」


真っ直ぐ、瞬きすらすることもなく私に少しずつ近付いて来る威圧感にゴクリと生唾を飲む


怖い…そんな感情とは少し違う感覚。


だけど、背中にはゾクリとした恐怖に思わずうつ向くと



私の前で立ち止まり、彼はそっと私の肩に触れそのまま後頭部を抑えられ



ゴツンと額と額がぶつかる


「……っ」


ち、近い!


予想外の距離に身体がさらに固まり、ドキンと激しく鼓動を繰り返す心臓の音が聞こえてしまいそうだ



「………っ」

だ、だけど、それを無理矢理に引き離すことなんて出来ない


まるで、金縛りにあったかのように固まる私に彼の囁くような声が私の耳を掠める



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