誘拐犯は…神様だったのです!




「私もツヴァイと同じ無理強いはしたくない」


「…っ」

「だから、一度だけチャンスを。その鍵を私に」


まさぐるように彼の片方の手が私の背中を撫でゆっくりとネックレスを握る私の手に近付いて来る


「…っ」


あ…ま、まずい!取られちゃう!


分かっている、分かっているのに身体が動かなくて…彼の手が私の手に触れるのと同時にギュと目をつぶった時―…



「………っ」


不意に彼の動きが止まり、驚いたように私から素早く離れる


「……え?」

「紫音様?」


「……………」


何が起こったかわからない。その証拠に紫音さん以外は唖然としている


な、なに?手元をみてもネックレスは変わらず私の手の中でキラキラと輝いて…


呆然としながら彼を見ると軽くため息をはいたあと、ツヴァイさんを見る



「…ツヴァイ、以前あれに触った時なにも感じなかったか?」

「え?…あ、はい。私は何も…それが何か」


首を傾げると、紫音さんは視線を反らしため息をはく



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