誘拐犯は…神様だったのです!
「…美味しい…」
「……」
「生き返ります」
「そうか、それは良かった」
「……はい」
「お腹は空いてないか?二日間何も食べてない」
「………あ」
食べ物か……確かに、すこし食べたい…
「…え…と…食べたいです」
私がそう言うと、紫音さんは立ち上がりテーブルにあった器を手に私に近付いてくる
「そう言うと思って…ツヴァイに頼んでいた」
「…あ」
そう、なんだ…
「ありがとうございます」
「あぁ、熱いから気をつけるように」
「は、はい」
紫音さんの大きな手から器を受け取り、中身を見ると―…
「……あ」
その中身に、ドクンと胸がなり紫音さんを見ると優しく笑い再び彼もベッドに座る
「…これ」
私は幻でも見ているんだろうか…だってこれは―…
大好きな、大好きな…おばあちゃんのお粥だ―…
「どうして…これを」
なんで紫音さんがこれを?いや、ツヴァイさんがどうして…
「それは、昔…私の祖母が作ってくれたものだ」
「紫音さんの祖母?」
「あぁ、アンって言う名前だ。私が小さい頃によく作ってくれたからツヴァイに覚えさせたんだ」
「………」
そう、なの?紫音さんのおばあ様が…
たまたまか…そうだよね…似たようなレシピなんて沢山あるんだもん
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