誘拐犯は…神様だったのです!




「………」


彼の傷だらけの姿を想像するだけで、胸が痛み辛くなるけど紫音さんはそんな私の思いを知ってか




"アイツも神だから私と同じく傷の治りは早い、だから心配するな"


そう言い、横向きにベッドに寝そべる私の肩を布団の上からトントンとリズムよく叩く


「………」


心配だし、助けてくれたから…会いたいしお礼が言いたいけど…


紫音さんが大丈夫と言うなら、大丈夫なんだろう


不安だけど…もし次に会ったらお礼を言おう



そんな事を考えると紫音さんは不意に真剣な瞳で私を見つめる


「それより…凜」


「ん?…は、い?」


なんだろう?


ベッドに座る彼を見上げながら頷くと、少し言いにくそうに、その形の整った唇を動かす



「…すまなかったな」

「…へ?」


「凜を危ない目に合わせた」


あ………


「それは…別に、いいんです」


だって…だって、さ


助けに来てくれたし…あの時は…凄く嬉しかったから


そんな言葉が浮かぶが、恥ずかしくて言葉に出来なく黙っていると紫音さんはフッと笑いながら私の額を触る



「……あ」


ひんやりとした冷たい感触にドキドキと胸の鼓動が速まる




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