誘拐犯は…神様だったのです!
やばいな…わたし。紫音さんに触られるだけで
胸が物凄くドキドキしちゃうよ…
「あの…紫音さんっ」
こんなんじゃあ…眠れない…
で、でも…この感覚が消えてしまうのは何故だか寂しく
"離して"と言えないまま、ただその感覚を感じているとそのまま彼の手が私の髪の毛をクルッと回し、ずっと黙っていた口を開く
「凜を襲った奴らのこと、トールから聞いたか?」
「……え?」
私を襲った奴ら?
「あ、えっと…愚罪の子って名前を…聞きました」
あとは、あまり詳しくは聞いてない…
「そうか…」
「…はい」
髪の毛をクルクルと何回も回し、数秒間の沈黙が続くと彼は手を離して外の月を見上げる
「………あ」
その瞳は…
あの時の彼らと似てる…今にも泣きそうで、寂しそうな瞳
なんで…紫音さんが…
ドキドキと鼓動を繰り返す心臓がギュと締め付けられ、布団の中から手を出し彼の手を触ると
一瞬だけ、ビクッと震えそのまま私の手を握る
大きくて、指の一つ一つが長くとても綺麗な男らしい手
その手に包まれながら私は黙って彼を見上げると紫音さんは何かを決意したのか、わずかに手に力を入れ口を開いた
「……」
「彼らは、天界において…もっとも愚かな罪を犯した神なんだ」
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