誘拐犯は…神様だったのです!




「愚かな…罪を…?」


「あぁ、アイツの翼をみただろう…」


「……」


翼…あの、欠けた翼のことだろう。


「…はい」


「そうか…なぜ、あんな翼になったか、分かるか?」


月を見上げていた瞳が私にうつり、その瞳が切なそうに揺れる


「………あ」


その理由…それは、なんとなく感じた


人間を嫌うことからも感じる…その理由はきっと…



「人間に…負わされた…んですよね?」


「……」


私の言葉に、紫音さんは静かに目を細め頷く


「あぁ…人間に、撃ち抜かれた者や、虐待された者、それに…人間界言うバードストライクの被害者」


「………」

「理由は様々だが、みんな人間に負わされた傷痕」



やっぱり……そうだったんだ…だから、あんなにも人間を嫌ってるんだ…


……ん?あれ、だけど…


ある疑問が頭に浮かび、私は紫音さんを見る


「あの、紫音さん」


「どうした?」


「どうして、その傷を負わされたから愚罪の子なんですか?」



愚かな罪の子…だなんて…傷が罪なの?


「それは、違うんだ」


「…違う?」


「そう、傷を負わされた事が罪じゃない。彼らはそれを恨み…復讐のために人間に危害を加えた…神」


「……っ」


「天界において、人間を傷付けることは大罪。愚かな罪なんだ。だから、危害を加えた神をそう呼び…この世界の光のさす場所に出てくることを禁じられてる」



「……あ」


光のさす場所を…?そんな…



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