誘拐犯は…神様だったのです!






「あー、悪い悪い。別に邪魔をするつもりはなかったんだけど…見てるのも限界で」



ポンと呉羽様は紫音さんの肩を叩くとそのまま肩に腕を回し、近くにいる私をジィーと見つめる



「それで、紫音、彼女がお前の初めての花嫁か?」


「……あぁ」


「へぇ、あ、どうも花嫁ちゃん…俺は呉羽…よろしく」


そう言いながら手を差し出され、迷いながらも手を握るとニコリと笑い紫音さんを見上げる



「そうか~…君がねぇ。あぁ、名前は?」


「あ、凜と言います…」


「そう。凜ね…ところで…空界には花嫁を迎えたらすぐに子供を作るみたいだけど、もしかしているの?」


私のお腹を指差し、顔を覗きこまれ無意識に顔が赤くある



「あ…そ、それは…」



それは…つ、作らないって…ことなんだけど…


ど、どう言えばいいんだろう…


下手な事は言えなく、紫音さんの服を掴むと彼は当たり前のように私の肩に手を回し引き寄せ…


「いや…それはまだ」


「え?いいのか?何も言われないのかよ」


「言われてる、だが、私は凜以外を花嫁に迎えるつもりはない。反対すれば跡継ぎが永遠といなくなるだけだ」



サラッと迷いもせずに言うと、呉羽さんの顔にシワがよる



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