誘拐犯は…神様だったのです!





「……あ」


「対したことない」


「そう、ですか?」


でも…なんか、気になるな…少し不満で寝転がる紫音さんをベッドに座りながら見つめていると



手を握っていた手が伸びてきて頭を引寄せられたと思ったら、紫音さんのの肩に乗せられる


腕枕をするような格好


「……あ」


なんだか、心配したのに…甘えるような体勢に顔を赤くすると至近距離で視線がぶつかる



「私のことはどうでもいいが…それより、今日は少し大人げないことをした」


「……?」


今日って、海鈴さんのこと?


「あ、いえ、別に。でもまさか紫音さんがあんなことするなんて、びっくりでしたけど」


「仕方がない。ただの嫉妬だから」


嫉妬って…そんなはっきり言われると照れちゃうんだけど…


「え…と…っ」


「アイツと、何を話した?私がいない間に」


「なに、ですか?えーと…ただの雑談ですよ。思い出話しとか、私がいなくなってからのこととか…色々と」


「……へぇ」


「………」


勘に触ったのか、何も感じてないのか

至近距離にいる紫音さんからは、いまいち感情が読み取れなく


チラリと盗みみるとはやり無表情だ


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