誘拐犯は…神様だったのです!
「ありがとう、ございます」
「いいのよ。私が凜さんに会いたかったんだもの……あ、それより…さっきから気になってたんだけどね、その目…どうしたの?」
「……え?」
大きな目で顔を覗きこまれ、心配そうにお母様の顔が歪む
あ…しまった……
「い、いえ…なんでもっ」
慌てて顔を背けるとお母様は数秒間黙り、笑顔だった顔がひきつり眉間にシワを寄せる
「凜さん、まさかとは思うけど、そんな顔の原因は紫音のせいかしら」
「………っ」
「紫音が、凜さんを泣かしたの?」
「あ、それは…」
違うことはないけれど、で、でも…なんて言うか…
「…その」
「最低ね」
「え?」
「我が子ながら、呆れるわ!凜さん、ちょっとこれを持ってて!」
私に紙袋を押し付けるとお母様は腕を組ながら私に背中をむける
「今から、文句を言ってくるわ」
「………え?」
「大切な花嫁を泣かせるなんて!男として最低よ!泣かしたら許さない!って言ったのに!」
「あ…ちょっ、お母様」
ま、待って!そんなことをしたら紫音さんとの関係が更にぎくしゃくしてしまう
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