誘拐犯は…神様だったのです!
「ま、待ってください」
慌ててお母様の前に周りこむと、お母様は不思議そうに首を傾げる
「え?凜さん?」
「その、もういいんです」
「いい?」
「はい、あの…少しすれ違っただけですし…こうなったのは、私も悪いですから」
「………」
「だから、いいんです」
本当はいいなんて思ってないけど、もしお母様が文句をいい偽装のことがバレたりしたらまずい
それに、私を拒否した紫音さんにこれ以上…拒否されたくないんだもん
「…凜さん…」
視線をおとし、ギュウと紙袋を握るとお母様はその手を包むように握る
「……?」
「ねぇ、凜さん?」
「はい」
「いいなんて言うなら、どうして…そんな切なそうな顔をするの?」
「……」
「あのね、こうゆう時は早く解決しなくちゃいけないの。一度すれ違った心は、その相手ときちんと向き合わなくちゃ…気持ちは通じないのよ?」
「………っ」
「何があったかは私には分からない。聞くつもりもないけれど…そんな顔をするのなら、早く紫音と話して来なさい」
「え…でも」
昨日の今日だし、すぐにと言われても…紫音さんは話を聞いてくれないよ…昨日も感情的になって別れたわけだし…
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