誘拐犯は…神様だったのです!





――――――――…
――――…







「…はぁっ…遅いな…」



太陽は沈み、すっかり綺麗な月が天高く登ったころ私は1人、紫音さんの仕事部屋で彼を待っていた



あれから私は日が暮れるギリギリまでこの部屋でツヴァイさんと過ごした


そして、日か暮れたと同時に紫音さんがいつ帰宅するか分からないから今のうちに私はいなくなります、と…言われここで更に数時間待っていたんだけど…



もうすぐ1日が終わると言うのに、紫音さんは来ない



まさか、部屋に戻ったのかと思いツヴァイさんに確認しても"帰って来てない"と言われてしまい



ただ、ひたすら待っていた――…




「……はぁっ」


ソファーに座りながら、脚をかかえ小さくなりながら顔をうめる


紫音さん…いつ帰って来るの?


紫音さんと話したいこと…沢山あるのに…



紫音さんの本当の気持ちも知りたいし、私の気持ちも貴方に伝えたい



ドキドキして、不安で押しつぶされそうだけど



このままなんて、いけないんだもん…



こんな事になって、初めてわかった自分の本性



私ってば、恋愛とか無縁だとか積極的になんか恥ずかしくてなれないなんて思っていたけど



今現在、拒否されたのに待ってるなんて…ありえないよね


うざいかもしれない、めんどくさいだろうけど



ここで行動しなくちゃ、いけないんだもん…後悔とかしたくないから…




< 516 / 616 >

この作品をシェア

pagetop