誘拐犯は…神様だったのです!
その行動に、私も紫音さんも驚いてしまい
唖然とする私に紫音さんは目を細めフウさんをみる
「風神、どうゆうつもりだ?」
「…………」
「そこを、どいてくれ」
「それは、出来ません」
「…………」
「私は、花嫁である凜様の従者です。花嫁がいる以上、紫音様の従者ではありません」
「…………」
「…フウさん……?」
なにを言って……いきなり意味が分からない言葉に目をパチパチさせながら、二人を見ると紫音さんはフッと鼻で笑う
「そうか…従者である以上、自分の主の味方か」
「…左様でございます。いくら紫音様とはいえ、我が主を泣かすようなことはしないでください」
「…………」
「……あ」
「…好きにすればいい……だが、凜は…もいいらない」
「………っ」
「後は、風神、お前が好きにすればいい」
冷たくいい放ち、紫音さんはチラリと私に視線をおくる
「凜……」
「……っ」
「私と君が対面するのは、これが最後だ」
「………っ」
「人間界に戻り、私を忘れ、いつか出会うヤツと幸せに暮らして欲しい」
「………」
「それだけだ」
そう呟き、紫音さんは踵を返すと、ゆっくり姿を消すように暗い廊下を歩いていく
「…………う」
紫音、さん………
ダメだ、また涙が止まらないよ……
抑えられない、抑えられないよ…
ドサッと鈍い音を立てながら崩れ落ちるとフウさんは無言のまま立っている
あ、はは………
助けてくれたのは、嬉しいけれど
フウさんにイヤな所を見られちゃった
「あ…はは」
「………」
「ふ、振られ…ちゃいました…ね」
涙をぬぐい、ひきつりながら笑顔を向けるとフウさんは私の顔をみるなりため息をはく
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