誘拐犯は…神様だったのです!





「…」


でも、そうか…フウさんも私を支えてくれるんだから


紫音さんのこと…頑張らなくちゃだよね



「…………」


そんなことを考えれば一人になった部屋にはなんとも言えない空気



「…………」


沢山、沢山、フウさんに迷惑をかけながら泣いたのに一人になると…


彼とのことを思いだし、切なくなる


紫音さん……



私はこれから、貴方とどう向き合えばいいの


紫音さんが胸に秘める闇、思い、苦しみ



それを知ったわたしは…紫音さんに何を言えばいいのかな…


拒否られて、嫌いとか、言われても、離れたくないとすがるなんて


うざい女だよね………



「……あ」


あれ………


フウさんがいなくなり、一人になって考えるのはやっぱり紫音さんのことで、腫れた目から涙が零れてしまう



また、涙が出ちゃう…ダメだよ。またフウさんに怒られて、ツヴァイさんやお母様に心配かけるんだもん



「泣いちゃ、だめ…」



泣いちゃ…だめ


そう言い聞かせても、涙が零れ…痛みが走るまぶたを触った時だった








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