誘拐犯は…神様だったのです!
「…凜」
「…う…グスッ」
私は、なにをしているんだろう…
紫音さんを夢だって、諦めるように決意したのに
こんな簡単に気持ちが揺らいでしまった
紫音さんの言葉が全て嬉しくて、好きって気持ちが溢れてしまい
彼の腕を拒否することは出来なかった
改めて感じる、紫音さんの暖かい温もりと、落ち着く香り
わたし…本当に、紫音さんの腕の中にいるのかな…夢じゃない…よね
いやだよ、夢だなんて…
紫音さんの存在を深く確かめたく、力強く抱きつくと紫音さんが口を開く
「り…凜」
「………っ」
「く、苦しい…」
「……ぇ…?」
「力、入れすぎ…」
…………あ
「ご、ごめんなさい」
つ、つい………
背中から手を離し、離れようとすると―…
グイッ―――…
「………ん」
顎を掴まれ、そのまま顔が近付いてきて
キスされる…なんて簡単に予想ができ…瞳をつぶれば触れるだけの優しいキスが落とされ至近距離で視線がぶつかる
甘い、甘すぎるほど甘いキスにカァと顔が赤くなると紫音さんはチュと額にキスを落とす
「良かった…」
「……え…」
「自信がなかったんだ。駄目かもしれないって…悩んだから」
「………」
「凜、改めて言おう…空界に私のもとに帰ってこい」
紫音さん………っ
「は…ぃっ」
「良かった…凜」
再び、ギュウと抱き合いお互いの温もりを感じるように抱き合う
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