誘拐犯は…神様だったのです!




あっ…背後から抱かれるのも好きだけれど正面から抱かれるのはもっと好き


紫音さんの胸の音がして、密着出来るから…


物凄い幸福感と暖かい温もりに包まれるように目をつぶり私は口を開く



「紫音さん?」


「…ん?」


「お願いがあるんです。いつか、いつかでいいんですけど…大丈夫な時に…おばあちゃんのお墓に行きたいです」


「……え?」



「お墓に行って……私は幸せだっておばあちゃんに言いたいんです。紫音さんに出会えて良かったって」


「………凜」


「ね?お願いします、紫音さん」


彼の胸元に顔をうめ、すりよるように動くと…紫音さんは数秒間黙りこみ


「……わかった」


と、頭を撫でながら頷く


「なら、凜が私の子供を産んだら…三人で行こう」


「……あ」


「私も、アン様に…凜を傷付けたことを謝りたい」


「ふふ……はい。紫音さんには沢山謝ってもらわなくちゃいけませんね」

「…あぁ…だから、もう少したったら行こう」



「はい、ありがとうございます」



良かった。おばあちゃんに会えるんだ…



おばあちゃんには沢山言いたいことがあるよ


紫音さんから聞いた、おばあちゃんの思い


凄く嬉しかった。だから、おばあちゃんに堂々と、私は紫音さんに出会えて幸せっていいたい



そう、胸に強く思うと…私はある疑問が頭に浮かぶ





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