誘拐犯は…神様だったのです!



「紫音様…いつの間にいらしたのですか?気付かなく申し訳ありません」


「……………」


そう言うツヴァイさんに対して彼は眉一つ動かさず見つめ


少し重い空気が漂うなかため息混じりに彼の声が響く


「別にいい」

「あ…ありがとう、ございます。えっと、それで…何か問題でも?紫音様がここに来るのは珍しいですね」


「………あぁ」


紫音さんは頷き、そのまま髪の毛をなびかせながら私に真っ直ぐ近づいてくる


「……え」


な、なに?わ、私に用事?


あの日以来、顔を合わせていないこともあり


気まずさや緊張からか無意識に顔を伏せると、それを全く気にしないかのように私の前に立ち止まる



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