誘拐犯は…神様だったのです!



「…う」


威圧感とでも言うのだろうか…紫音さんに見下ろされ私の身体は反射的に強張っている


な、なんで黙ってるの?


「……っ」

何か言うでもなく、黙ったまま見下ろされ、その感覚に堪えられなくチラリと視線だけ紫音さんに向けると


「…え?」



それと同時にスッと白くとても綺麗な手が私に差し出される



え…な、なに?なんで手を?


意味の分からない行動に顔を上げると彼は表情を変えずに口を開く



「行こう…」

「……へ?」


「君を連れてくるように頼まれた」


「………?」

わたしを?だれが?


チラリとツヴァイさんを見ると、私の視線に気付いたのかハッと紫音さんに近付く


「紫音様、それはモノ様がですか?」


「…あぁ」


「そうですか。ですが、モノ様には今夜会わせると事前に言っていたのですが」


「知ってる。だが、夜まで待てないらしい」


「あぁ、なるほど…そうですね、モノ様らしいです」


「……?」


勝手に二人で進められる会話に私は交互に二人をみる



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