恋と上司の甘い相関関係
あたしは無意識にまた拳を握りしめて、三神さんを睨み付けていた。


可愛い顔した悪魔は、悪びれもせず挑発的な目で部長を見ている。



「それで部下には権力を振りかざしてるんでしょ?いいご身分ですよね」



部長は“またか”というような、うっとおしそうな顔をしているだけだけれど、あたしは沸々と怒りが込み上げてきていた。



──許せない…!


何も知らないくせに、噂を鵜呑みにしてこんな酷いことを言うなんて…!!



「あ〜、オレも重役についてる親がいれば同じ会社に入れてもらったのになぁ」



──その時、


あたしの中で何かがプチンと切れた気がした。



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