幼なじみじゃイヤなんだ。
その包み込むような笑顔が、私は大好き。





「うん。俺も桜のだけは分かる」





そう言う笑顔に“大好き”と言いたくなる。




喉まで上がって来たこの言葉を、今日はなぜか飲み込んだ。





その言葉が私の体の中に戻っていく。


さっきよりも温かさを増しながら。

心の中に芽生えた不安を少しだけ溶かしながら…。
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