幼なじみじゃイヤなんだ。
「トイレはそっちじゃない。場所も分かんないのに適当にフラフラ行っちゃだめだよ。そんな、いかにも泣きましたって顔でフラフラしてたら、変な奴につけ込まれるよ」


「…ごめん」





こんな酷い顔の女の子に誰もつけ込まないとは思うけど。



上坂くん心配してくれているんだ?

私を女の子として扱ってくれているんだ?



そう思って顔を見上げるとまた、怖い顔に戻っている上坂くんがいた。





「…ねぇ、そんなになるまで泣くなんて、一体何があったの?」





どくん

心臓が跳ねた。

あの時に記憶が戻り始めて、目線が泳いでしまう。






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