幼なじみじゃイヤなんだ。
「目、赤いけど?昨日、寝てないの?泣いたの?どっち?」





背中から聞こえたその声に思わず振り返る。



何もかも見透かす様な目でこちらを見つめていた。

でも、その目もいつもとは少し違って見えて。





「……流瑠こそ寝てないんじゃないの?」





聞いたんだから。

朝練の時のこと。



前に視線を戻しながら言ったその言葉が、流瑠に届いたかどうかは分からない。





流瑠の質問に答えないまま、授業開始を伝えるチャイムが鳴った。
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