幼なじみじゃイヤなんだ。
「急げ!桜!先生が来る前に逃げるぞ!!」


「えぇっ!?ちょ、ちょっと流瑠!本気なの??」






何だかんだ言いながらも、抵抗もせずについて行く自分に少し笑ってしまう。


4階に差し掛かった頃、早苗が階段のところにいるのが見えた。






「あれ?なになに?2人は青春中?」





私達を見た早苗が笑顔でそう言った。


予鈴も鳴った後なのに、ここにいる早苗はきっと私達を心配して来てくれたんだ?





「北条、悪い!サボってくる」





いやいやムリムリ!こう見えても絵に描いた様な優等生の早苗が「はい、わかりました」と言うわけない。





「OK!保健室に行きました。って言っとくわ」





え!?






「悪いな!」


「貸し1だからね!大石!」






早苗はそう流瑠に言ってから私の耳元で、「昨日何かあったんでしょ。“仲良し”に戻っておいで」と言って私の背中をポンと叩いてくれた。





「ありがとう!」





そう言った私の笑顔を見て、早苗がニコッと笑ってくれた。
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