幼なじみじゃイヤなんだ。
* * *




委員会のあとに部活にでて、終わった頃には日がだいぶん傾いていた。




グラウンドに目をやるとサッカー部の練習はすでに終わっている。




片付けを終え、急いでバッグの中のケータイを覗く。





メールは届いていない。






「もう帰っちゃったかな?」






雪見さんと一緒なのかな?


そんなことが頭に浮かんで、ケータイを閉じた。





「桜ちゃん。今日も大石くんと一緒に帰るの?」





部活の友達の1人が聞いてきた。


そんな風に聞かれてしまうくらい、流瑠とはいつものように一緒に帰っていた。






「…ううん。今日は別々」


「へー。珍しいね。こんな遅い時は絶対、大石くん待ってくれているのにね」


「う、うん」





そう、言われてみればそうかも。




夜道は危ないとか思ってくれていたのかな?


そんな風に女の子扱いしてくれていたのなら嬉しいな。




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