幼なじみじゃイヤなんだ。
流瑠は待っている理由なんて何にも言わない。



ただ、笑顔で「一緒に帰ろう」って言うだけ。








中学の時からそうだったね。




真冬に外で鼻を真っ赤にして待っていてくれた日もあったなぁ。




中学校から家までは歩いて10分もかからなかったのに。




私にとって、それは当たり前の日常で。


“一緒に帰れるのが嬉しいな”とか“心配してくれて嬉しいな”なんて噛み締めることもなかった。


それくらい流瑠と並んで帰るのは日常だった。






流瑠はどうして待っててくれたのかな?




理由が、お父さんに頼まれたから。とかじゃなければいいな。
< 307 / 606 >

この作品をシェア

pagetop