幼なじみじゃイヤなんだ。
上坂くんは果穂ちゃんに「好き」って告白してから2人の中が気まずくなったって言ってた。





それを思うと、私はまだ良かったのかもしれない。





流瑠の気持ちを知ったから、この間みたいにとんでもない期待を抱いてしまうことも、もうない。




うっかり、口を滑らせるなんてこともしないようにセーブできる。





流瑠と気まずくなるなんて嫌だから


良かったんだよ。流瑠の気持ちが知れて、不幸中の幸い…なんてね。





溜息が漏れ出て、ふと、腕時計に目をやる。




もう16時を過ぎていた。




お母さんはおばさんのお料理の手伝いをするから16時には流瑠の家に行っているはず。





普通に流瑠に接しないといけないのはわかっているけれど、でも、今日の今日で正直普通に接する自信がない。





今日だけ、おなか痛いとか言って行くのやめようかな?




でもそんなことしたら流瑠、心配して私の家に様子見にきそうだよね。




2人きりはさすがに耐えられない。






また、溜息が漏れた。


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