記憶混濁*甘い痛み*2

後から後から溢れ続けるその涙が、友梨が知らずに祈った娘への涙なのか、娘と知らずに祈った友梨への涙なのか、それとも自分に対するものなのか


そんな判断すら、もう出来ない。


ただただ苦しくて、涸れる事なく、こみ上げてくる涙。


どうしても止める事が出来ずに


和音は石の床に涙の跡を残し続ける……
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