記憶混濁*甘い痛み*2

芳情院はベッドに近付くと、愛おしそうに友梨の白い頬を指の背で撫ぜ、寂しそうな顔で。


「もう少し、眠っておいで」


と、呟いて、空也の後を追った。








眠り姫は







まだ













深い夢の森を
彷徨っている。


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