シブヤクーロン
 
 しばらく寝て起きると、熱はすっかり引いていた。
ほんの2、3時間で平熱に戻ってしまった。
半日でこんなに変わるなんて、ヤバそうだな。



「美麗さんごめんなさい。熱下がったちゃった。」
 
「良かった!なにあやまってんのよ。きっと疲れがたまってたのね。精神的にも体力的にも。」



 美麗さんはあたしのおでこを触って確認するのに、唇を使ってきた。
 
も、もういいから‥
 
下がってますから、、、
 
こんなにチゥしてたらそれは確認ぢゃなくて、本物のチゥだから、、、、。



「でもだめよ。もう少し寝てなくちゃ。」



そう言った彼女の唇は、あたしの顔のあちこちに触れる。
 
えっ、そういうこと?



< 33 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop