妄毒シチュー
「古い牛乳」
あたしが笑いながらそう言うと
「……は?」
マヌケな声が返ってきた。
「だから、シチューに古い牛乳入れたの。
でも、いくらコータが胃腸弱いからって牛乳くらいで本当にお腹壊すと思わなかった!」
あたしが味見で食べてもなんともなかったし、ニセ天使も平気な顔してバクバク食べてたのに。
「くそう……。
俺が乳製品に弱いって知ってて、そういう事するなよ」
「あたしを振ったコータが悪いんだよ。
あと、恨むなら自分の胃腸の弱さを恨んで」
「うう、お腹いたい……」
あたしはその情けない声を聞きながら、トイレの前の廊下でお腹を抱えてゲラゲラ笑った。