妄毒シチュー



いつまでたってもトイレから一向に出てくる気配の無いコータに、さすがにちょっと心配になり
なにか薬なかったかな、と部屋の中を漁っていると、独特のニオイの胃腸薬を見つけた。


「コータ!セーロガンあったよ、正露丸!欲しい?」

部屋からトイレに向かって大声で叫ぶと

「欲しい!」

必死な返事が返ってきた。


「欲しい、じゃないでしょ。お願いしますでしょ?」

あまりの彼の必死さに、からかってやりたくなって意地悪を言ってみる。



「お前なぁ……」

< 101 / 122 >

この作品をシェア

pagetop