妄毒シチュー


あたしがそう言うと、コータはごみ袋を抱えて捨てられた子犬みたいな情けない顔をした。


「……ミナ」

「なんて、嘘。
コータが悪気がないのは分かってる。
嘘つけないのも不器用なのも分かってる。
もう、恨んでなんかいないから」

「ミナ……」

「だから、」

「なんだよ?」










「コータの弟に伝言頼んでもいい?」


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