妄毒シチュー
「は?」
予想外の言葉だったのか、小さな目を丸くしたコータにあたしはにっこり笑う。
「弟にさ『毒入りのシチューまた作るから、食べに来ない?』って、伝えておいて」
「いや、意味がさっぱりわかんねぇ」
「コータが分かんなくてもいいの。
たぶん、弟には伝わるから」
あたしがそう言うと、コータは悔しそうな顔をした。
「イヤな予感的中かよ!
あー、よりによってミツルかよ!!」
乱暴に頭を書きながら叫ぶコータにあたしは首を傾げた。
「イヤな予感って何?」