猫に恋する物語
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年老いた老婆は前を見据える。

さっきまで若い二人がいた、今は何もない空間をただただ見据える。

あの二人はやっていけるのだろうか。
心配が波となって心に押し寄せてくる。
あの@という娘。私に似ていた。
何から何まで。


説明のときメタボと私は違う世界の人間と言ったけれど本当は違う。
私は@と同じこの世界の生まれだ。

@と同じように向こうの世界から追放された不思議な動物に出会い、もう一度逢いたくて追いかけた。
@のように。
そして私は、私の時にそうしてくれた親切な老婆を真似て私も@たちを送り出した。


@たちは会えるだろうか。

私は、、、




無理だった。

そして番人になることを条件にこの世界に戻ってきた。 私はどうしてもむこうの世界に馴染めなかった。

私の仕事は、あの世界から追放された者を見守り、帰ることを望めばそれを叶えてやるという仕事。
いわゆる番人。

詳しくは今は話しませんよ。追放などの意味や話す動物の秘話などは。まぁ正直に言ってしまうと私もよく知らないんだけれどもね。

私はただ祈る。 あきらめないで。
それだけはしないで。


可能性は、
無限にあるのよ。


きっと。きっと逢えるわ。



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