~とある教師と優等生の恋物語~
「言いたい事はこれだけ。あとは先生が決めればいい。じゃ、あたし勉強あるから」


俺が唖然としている間に白川はさっぱりした表情でドアの向こうに消えてしまった。


(ああ…―)


素直じゃなくて、


ひねくれてるように見えて、


曲がってるように見えて、


本当は真っ直ぐ。



そんな彼女の挑発は――


彼女なりの『頑張れ』で


彼女なりの最大限の『想い』である気がするのは


俺が白川を愛しいと感じてるからなのか…。


(相変わらず殺人的不器用。アイツ)


胸の奥がじんわりと痛んだ。


(母さん、俺やっぱ、いい息子にはなれそうにない)


窓の外に広がる穏やかな青に苦笑いした。

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