秘密恋愛
「そうそう、ご飯だったね」
聖夜さんはそう言って、カーテンを閉めた。
そして、パーカーのポケットからスマホを取り出して片手で器用に操作する。
しばらくして、スマホをポケットにしまった。
「これから、知り合いがここに来るからね」
「えっ?」
「余計なことをしゃべったらダメだよ?もし、しゃべったら……どうなるか、わかるよね?」
聖夜さんはそう言って、ニッコリ微笑んだ。
もし、しゃべったら……。
聖夜さんの言った意味すること、それは……。
――死。
私はコクンと頷いた。
「雪乃は物分かりのわかるいい子だね」
聖夜さんは、そう言って私の傍に来ると、頭をや優しく撫でた。
ビクンと跳ね上がる体。
「雪乃は、僕の言うことにだけ頷いてたらいいからね」
聖夜さんは、そう言って再び私の頭を撫でた。
私の胸の鼓動はトクトクと早くなっていった。