もっと溺愛以上
「言うのは簡単だから、桜の受験が終わってから言うつもりでいたけど。
突然、そんなに意識されて気まずくなるくらいなら、はっきり言おうか」
「有星……?」
「俺の事を桜が好きだってことは、かなり前から知ってたから、今更、右往左往するな。桜は、気持ちを隠してるつもりだったかもしれないけど、全然隠しきれてなかったから。……健吾さんだって、気付いてたんだ」
「うそ……。や……だ」
口元だけで笑い、余裕たっぷりの有星は、大したことでもないように言ってるけれど、私の驚きと恥ずかしさは最高潮で、体中が熱くなる。
特に、顔なんて真っ赤になってるに違いない。
「有星……えっと……。あの……いつから……私の気持ちを……」
途切れ途切れにしか出せない言葉がもどかしい。
一方では、隠していた有星への気持ちはばれたんだから、今の状況に甘えて気持ちをちゃんと伝えようかな、とか、あらゆる感情に順番に支配される。
「いつからって……言えないくらいに、小さな頃から、桜は俺の事が好きだっただろ?」
有星が、ふざけて言ってるんじゃないってわかる。
小さな頃から側にいたから、受け止めないといけない大切な感情だけは、ちゃんと見極められる。
今、有星はちゃんと、私に向かい合ってるって、わかる。